昨年度から鹿児島県薩󠄀摩川内市にある入来(いりき)で、「SAMURAIツーリズム」に取組んでいます。
麓(ふもと)には、中世の武家屋敷群があり、その歴史も古く約770年から続く集落です。
その昔、半農半士として暮らしてきた各家々には、武士としての風習、サムライの精神が現代に生きる人々の中にも今なお息づいています。
今回は、この集落の美しい景観だけでなく、この地に暮らす人々との暮らしぶり、
サムライの魂を感じることができる「SAMURAIツーリズム」を在日外国人や外国人留学生など
総勢9名をモニターに迎え体感して頂きました。
当日は地元小学校が臨時休校であったため、小学生ガイドが散策案内をしてくれました。
子ども達が自分たちの住んでいる町を一生懸命に説明する姿に参加者の皆さんもとても関心されてました。
約40年ぶりに復活した子どもたちの遊び「手戦」を地域の皆さんや小学生たちと体験。
腕から手先までを刀に見立てて切りあうもので、相手チームの大将を倒し陣地を占領するまで続けられます。
本来はお盆の夜更けに行われていたようです。夜目を来たえ足音で敵味方を判断するなど、
俊敏性もさることながら集中力も鍛えられていたそうです。
特に日本の歴史や文化を学んでいる台湾人留学生たちは日本の生活を体感できたと、
とても感激されていました。受入家庭の方々も「孫ができたみたい」とも。
翌日は着物を着て武家屋敷群を散策。
在日歴30年というアメリカ人のブルースさんも着物は初めてとのこと。
女性たちよりも男性の方が気分が高揚されていたみたいです。
昨年に続いて2年目となるこのSAMURAIツーリズムも、来年からは、いよいよ本格始動となります。
地域の皆さんと心の交流ができ、ニッポンを体感できるものに仕上げていきたいと思います。(ヤス)