平成26年度から地元のお茶農家さんと検討し始めたグリーンツーリズムの取組み。
『日本茶を世界へ拡げよう!』と、ここでは「グリーン・ティーリズム」と名付け、平成27年度には「東そのぎグリーンティーリズム協議会」も立ち上がりました。
長崎県東彼杵町中尾郷の「グリーン・ティーリズム」の取組みは>>こちら
普段はお茶の専業農家さんたちが、そのぎ茶の魅力や、自分たちの暮らす集落の良さをどのように伝えれば良いのか、どのようなおもてなしができるのか?などなど、何度も協議を重ねたり、日本で暮らす外国人の方を対象にモニター評価をしてもらったりと試行錯誤を繰り返してきました。
この集落には「うんばんつくら」という方言があります。
茶畑が広がり、山間の谷間にあるこの集落に木枯らしが吹く頃、陽があたりポカポカと気持ちの良い場所のことを「おばあちゃんの懐に抱かれているような温かな場所」という意味で表現するのだそうです。来てくれる方々にとって、そんな場所になりたいね。という意味も込めながらコンセプトを決め、いざ実践へ!
今年は民泊の営業も開始し、3月からはイギリスに本社のあるインサイド・ジャパン・ツアーズの受入も年間約18回決まりました。
そして、初めての受入の日。
これまでも外国人来訪者をモニターとして受け入れた経験はあるものの、16人を一度に受け入れることへの不安や緊張、新しい出会いへの期待感などで気持ちも自ずと高まっていたようですが、
自慢の茶棚を案内すると、イギリス人観光客も口々に「Lovely~」と言いながら写真を撮っている様子を見て、ガイド役の皆さんも自信が出てきたようです。
日本茶の淹れ方レクチャーやムラのお昼ご飯などを一緒に行い、わずかな時間ですが交流を楽しむと、
畑も忙しい時期だし、準備が大変だわー。と言っていた地元のお母さんたちも「忙しいけど、楽しいもんねー」と笑顔で言われてました。
この人柄の温かさも、この集落の魅力です!
皆さんのこの笑顔が何よりの励みになると、グリーンティーリズム協議会の中山会長も今後に向け意欲的です。
今年度、東そのぎグリーンティーリズム協議会では「コンセプトブック」を作成しました。
協議会が目指すことの理念を実践者がしっかりと共有すること、そして今後、実践者を増やすための共感ツールとして活用することが目的。今後はもっと地元の参画者を増やすこと、もてなしの質を高め維持していくこと、などなどの課題解決に向け、次なるステップに取組みます。(ヤス)