【報告レポート】半農半X編(長崎県東彼杵町)

ムラ暮らしインターン2022とは

私たちは日本の農村漁村=ムラを訪れ、農家や漁師が暮らすお宅や古民家に泊まり、地元とれた旬な食材を味わい、地域ならではの様々な体験を通じて、その地に暮らす人々との交流を楽しむ“ムラたび”を広める活動をしています。

旅の一歩先の“観光と移住のあいだ”、“もう一歩、地域に入り込む経験”をしたいという方が増えていることを実感し、地方で働く・暮らすリアルな生活が経験できるお試し体験ができるプログラムを組立て実施しました。

目次

約2週間現地に滞在し、
地方で“働くと暮らす” のリアルを経験できる
【ムラ暮らしインターン】

プログラムは<事前研修>・<現地研修>・<事後研修>の3つのフェーズ。
現地研修は、[A]2週間連続滞在・[B]1週間2回滞在・[C]1週間+2泊3日×2滞在の3パターンです。

農業を副業にする、半農半Xという選択肢 (長崎県東彼杵町)

完全に移住ではなく、色々な地域と関わりを持ちたい。そんな地方へ関わり方を希望される方が増えています。
将来的に地方移住や多拠点居住を希望する方を対象に、地元若手農家さんの手伝いや移住者らとの交流を通じて、自分スタイルの「半農半X」を見つける2週間です。

実施期間

2023年2/6(月)~2/19(日) Aパターン 

“長崎県東彼杵(そのぎ)町”のご紹介

長崎県のほぼ中央にあり、大村湾に面した東彼杵町。年間を通して温暖な気候で、平野部から山間部まで肥沃な農地が広がり、お茶やみかん、いちご、アスパラ、肉用牛、米などさまざまな農産物が生産されています。中でもお茶はそのぎ茶としてブランド化され、令和4年度の全国茶品評会(蒸し製玉緑茶部門)で個人賞と産地賞のいずれも日本一を獲得。ダブルで受賞するのは4回目という長崎県を代表するお茶の名産地です。
また木造駅舎の千綿(ちわた)駅は「海の見える駅」としても有名で、青春18きっぷのポスターにも登場したホームはSNSで人気の絶好の撮影スポットになっています。
「若い世代が住みたくなるような町」を目指し、元千綿農協第三米倉庫を改装して作られた「ソリッソリッソ」は、地元のお茶や珈琲を頂けるカフェや、情報発信のためのコミュニティスペースとして注目されています。

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研修の内容

◎漁業研修
・イチゴ農家で農作業のお手伝い(収穫、圃場清掃、箱作り、発送業務など)
・トラクターによる田畑耕し体験(講習付き)
・道の駅、スーパーなどで収穫したイチゴの販売実習(六次産業研修)
・新規就農支援制度(座学)

◎地域コミュニティ研修
・地域づくり交流拠点「Sorriso riso 千綿第三瀬戸米倉庫」活動について
<一般社団法人 東彼杵ひとこともの公社 森代表>
・「半農半X」実践者との個別セッション&交流
<町内に移住し半農半Xを実践されている方々から直接お話を伺います>
・お茶の町「東そのぎ」を体験
<茶畑ウォーキング、お茶工場見学、古民家での玉緑茶飲み体験など>
・苺を使ったバウムクーヘン&イチゴのジャムづくり体験

イチゴ農家さんのお手伝いを通じた農作業体験のほか、未利用のイチゴを使ったジャムやお菓子づくり、イチゴの販売実習などを農業の6次産業も体験しました。
また半農半Xを実践している移住者の活動拠点の見学と交流、町の主要作物であるお茶農家で釜炒り茶作り体験など様々な「X(エックス)」を持ちながら地方で働くこと・暮らすことのイメージを深めてもらいました。

参加者のコメント

参加された方にお聞きした仕事の魅力、地域の魅力、体験して感じたことなど一部ご紹介します!

仕事の魅力

  • お茶やいちごについて、話を聞いたり、少し収穫したりするイメージでしたが、思ったよりも様々な体験ができました。
  • 農業実習が思っていたより少なかったが、期待以上に沢山の人との交流できました。
  • 移住者が多かったです。

地域の魅力

  • 海と山の景観がすばらしい。JR、空港、高速道路が近く商業施設は少ないが、その分しずかにゆっくり時間を過ごせると思います。30代中心の未来がある街づくりも魅力でした。
  • 海と山、豊富な地元の食べ物、地域の人々たちが思いをもって暮らしているところがよい。外からの人を歓迎する人たちがたくさんいらっしゃいました。
  • 千綿駅、犬羽湾、棚田、虚空蔵山などのスポットが綺麗。特産の食べ物も美味しかったです。

全体的な感想・学べたこと

  • うちわえび、焼き物、山の上から見た滝の背が印象深い。もちろん茶の生産工場やイチゴハウスでも、規模や構造においてたいへん勉強になりました。学ぶ土台が築ききれていない私の力量が悔やまれました。
  • 移住希望をしているにも関わらず、物件がない。空き家はあるけど、家主の思いがあるため人を呼ぶことができないなど、もどかしさを感じました。
  • もう少し農作業がしたかったです。
  • 新しい施設等を作り、雇用対策ではなく、地域にあるものを受け継ぎ+新しいことを取り組む町の姿がとてもよかったです。何かお手伝いできることがあれば今後も声をかけてほしいです。
  • 2週間、1つの地域で体験を重ねるという機会はこれまでになかったので、とても発見、学び、驚きのある日々でした。他地域もまわりたいと思いましたし、東そのぎにもまた来たいと感じました。
  • とにかく人と場所に恵まれたと感じています。研修実施の事務局、体験受け入れて下さった住民の方々、観光協会の方々、その他にもいろいろな場面で出会った地元の方々そして参加者の皆さんから、人生を自分でどうつくっていくかのヒントを頂き学べたので、それがなにより自分にとって大きかったです。しっかり生きて恩返ししたい。自分の未来を自分らでつくってこうと思います。
  • 定期的に観光で来たい。そして東そのぎ町の特産品、観光資源、魅力を広める活動し、将来の複数拠点生活の1拠点にしたいと思います。

ムラ暮らしインターンについて

  • 都会と田舎には想像以上にギャップがあった(当たり前が通用しなかった)ので、関係人口を増やすには、生活のイメージ、田舎の魅力発見のために、今回のような研修はとても意味があると感じた。
  • 地域の取り組みや個人で働いている方も、時間と一押しでいくらでも大きくなりそうな感じがしました。その一端を担う心づもりがあればすばらしいと思います。

現地パートナー

東彼杵町観光協会事務局長 飯塚さん

今年初めて受け入れました。
収穫最盛期を迎えるイチゴ農家さんのお手伝いを通じた農作業体験の他、未利用のイチゴを使ったジャムや菓子づくり、イチゴの販売実習を体験していただきました。
半農半Xを実践している移住者らとの交流や活動拠点を見学し、様々な「X(エックス)」を持ちながら地方で働くこと・暮らすことのイメージを深めてくれたのではないでしょうか。

研修を受け入れてくださった地元の皆さんからのコメント

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