2021年11月、大分県宇佐市安心院町で「ムラ暮らしインターン」が開催されました。その様子を動画と写真でレポートいたします!
(※ムラ暮らしインターンは、田舎暮らしや就農希望者に関心の高い方々に「農山・漁村を知ってもらう」ことで、将来的に農山漁村で農林水産業に就業するためのきっかけづくりを行うプロジェクトです。)
▼動画で見る安心院町の「ムラ暮らしインターン」
▼“大分県宇佐市安心院町”ってこんなとこ
今回研修が行われた大分県宇佐市安心院町は3つの発祥の地と言われています。
1つ目は「お神輿発祥の地」。西暦749年の東大寺の大仏殿が出来た際、宇佐八幡神が東大寺に招かれた時に神輿(みこし)を仕立てて八幡様を東大寺にお連れしたことから、神輿(みこし)の起源と云われています。
2つ目は「唐揚げ発祥の地」。全国でブームを巻き起こしているB級グルメ「からあげ」。この「からあげ」発祥の起源は、宇佐市の中華料理店「来々軒」と言われているとか。各店舗によって秘伝のオリジナルのタレがあるのも特徴的です。
最後の3つ目は「農村民泊発祥の地」。安心院は全国で初めて取り組み、都市と農村が交流するグリーンツーリズムの先駆けとして注目を集めています。今回の研修中も1泊は民泊家庭に宿泊いただき、地元の方との交流も深めていただきました。
▼現地パートナー
「(株)ドリームファーマーズJAPAN」
「農家のチカラで農村イノベーション」をミッションに、30-40代の地元ぶどう農家で立ち上げた会社で、地元の農産物をつかったドライフーズの加工・販売や、地元大学生と共同プロジェクト・農村ベース(BunDaiドリーム)を開校したり、カフェや販売所の運営の他、ニーヨークへも輸出しています。
▼研修内容
現地研修では、『これからは複数の収入源を持てる農業が重要』という宮田代表から農業を核とした農村でのビジネス展開についてを学びました。農業のこと、6次加工のこと、農村と観光との連携のことなどを幅広く学び、農村で半農半Xとして複数の生業を持つ必要性や可能性についての気づきを得ることができました。
▼参加者コメント
参加者の皆さんからはたくさんの感想をいただきました!
仕事の魅力、地域の魅力、一部ですがご紹介します。
【仕事の魅力】
・農業は自分の裁量が大きいことろが魅力だと感じます。努力だけではどうにもならないこともあると思いますが、地道な努力が身を結んだ瞬間に立ち会えたら、やりがいも感じるのだと思います。
・生産者である事。 ゼロから生み出し、その生産物を発信する事が出来る事
・鳥獣害対策の大変さにはビックリしました。でも、その大事さも知ることができました。農作業の事はまだ分からない事が多すぎてよく分からないですけど自然を感じながらやりがいのある仕事だと思います。
【この地域の魅力】
・最も魅力的だったのは農泊です。また、安心院に行くことがあるなら同じ家に泊まりたいです。
・農泊事業の楽しさや環境に魅力を感じました。
【全体的な感想・学べたこと】
・一番記憶に残っているのは杭打ち作業です。こんなにハードな仕事になるとは思いませんでしたが、終わった時の達成感は何者にも変え難いですね
・農業では人手や協力が必要不可欠だと改めて感じました。その土地での暮らしや仕事の話が聞けて、自分がどのように農業に関わっていくか再考するきっかけにもなりました。閑散期の仕事を実体験出来る、貴重な体験になりました。
・安心院の皆さんや研修に参加された皆さんと交流できたことが楽しかったです。参加したことで、農業がとても身近に感じることが出来、将来がひらけた気がします。きっかけをいただき、ありがとうございました。
▼受入先のコメント
私たち(株)ドリームファーマーズJAPANは、半農半X というキーワードで事業を行っています。今回の研修では「半X」の部分を、地域の魅力を活かして、地元の方々と何か一緒にできるところがあればと企画。もともと安心院は農泊発祥の地。半農の部分は農業でもよいし、農泊でもよいし、ということだったので、「X」の部分を「農泊」として、研修生の方々にも体験していただきました。
10人規模のインターンは今回が初めてで、移動や段取りなど難しいところもありましたが、来てもらった人には良い町だと思ってもらいたいし、農業を好きになってもらいたいという思いで研修を行いました。何より安心院を選んで来てくださった方々なので。今回は閑散期の研修でしたので、また機会があれば収穫体験に来ていただきたいです。