【報告レポート】離島で漁師・海女編(長崎県壱岐市)

ムラ暮らしインターン2022とは

私たちは日本の農村漁村=ムラを訪れ、農家や漁師が暮らすお宅や古民家に泊まり、地元とれた旬な食材を味わい、地域ならではの様々な体験を通じて、その地に暮らす人々との交流を楽しむ“ムラたび”を広める活動をしています。

旅の一歩先の“観光と移住のあいだ”、“もう一歩、地域に入り込む経験”をしたいという方が増えていることを実感し、地方で働く・暮らすリアルな生活が経験できるお試し体験ができるプログラムを組立て実施しました。

目次

約2週間現地に滞在し、
地方で“働くと暮らす” のリアルを経験できる
【ムラ暮らしインターン】

プログラムは<事前研修>・<現地研修>・<事後研修>の3つのフェーズ。
現地研修は、[A]2週間連続滞在・[B]1週間2回滞在・[C]1週間+2泊3日×2滞在の3パターンです。

漁師・海女として 離島で暮らす・働く2週間 (長崎県壱岐市)

長崎県の離島「壱岐島」で、まだ暗い内から漁船に乗り一本漁を体験したり、海女さんの暮らしぶりを身近で聞いたりしながら、持続可能な漁業を目指したブランドサワラやカキのブランド化への取り組みについて学びました。

実施期間

2022年 10月4日(火)~10月17日(月) Aパターン 
2022年 11月22日(火)~12月5日(月) Aパターン 
2023年 2月1日(水)~2月14日(火)  Aパターン 

“長崎県壱岐市”のご紹介

壱岐島には海水浴場やビーチが10ケ所以上あるほか、絶景を船で巡る遊覧や、シーカヤック、シュノーケリングなどのマリンアクティビティが盛んです。また、古事記の国生み神話の中で、5番目に生まれた「伊伎島」として記されており、島内には150社以上も由緒ある神社が点在しており、島全体がパワースポットとも言われています。
玄界灘から水揚げされる新鮮な魚介類、特に島の宝といわれるウニや壱岐牛も現地ならではの鮮度と価格で、グルメの島としても注目されています。

研修の内容

◎一本釣り漁研修
・漁船の揺れに慣れる
・GPS魚群探知機等の機器の操作方法や好漁場の見極め方
・釣り上げた魚の鮮度維持方法
・水揚げまでの準備等

◎海女漁研修
・カキの磨き上げ(洗浄)作業

◎地域コミュニティ研修
・先輩漁師との交流会
・若手から70代のベテラン海女さんとの交流

サワラのブランド「壱岐さわら『極』」の鮮度管理による品質向上のため、釣り上げてから出荷までのガイドラインに沿って作業を行いました。カキの磨き上げ作業は、生食用殻付き牡蠣に高付加価値を付けるため、休漁期間中の海女さんのウニの加工技術を活かしたカキの洗浄作業を行い、事業の拡大と地域の雇用確保につながっています。

参加者のコメント

参加された方にお聞きした仕事の魅力、地域の魅力、体験して感じたことなど一部ご紹介します!

仕事の魅力

  • とても近くで海を毎日感じられて船に乗れて最高でした!単純作業ではあるけど、とても肉体的にもきつかったです。
  • 漁のやり方、自然を保護する活動、歴史などを色々学べたことです。

地域の魅力

  • 人がみんな優しくて温かいし海もキレイで癒やされました。島が大きすぎず周りやすかったです。
  • 自然が豊か!食べ物が美味しい!歴史が深い!人が温かい!
  • 海と山、自然が身近にあるところです。店もあり生活しやすそうでした。

全体的な感想・学べたこと

  • 皆さんの優しさを凄く感じられ、私もそんな人になりたいと学ぶ事がありました。将来何かの形で貢献できたらいいなと思います。
  • 人が優しく、魚が美味しいです。
  • 将来、自然の近くに住んだり、家を持たずに暮らしたりしてみたいから、地元の良さを知る海女の体験がしたいです。
  • 魚は買うことしか知らなかった為、このような研修があって良かったです。海を守る活動なども勉強になりました。

ムラ暮らしインターンについて

  • とても良い取り組みだと思いました。将来、地域に移住すると考えたときに役立つプログラムだと思います。友人・知人にも紹介したらもっと関係人口を増やしていけると思います。
  • 移住のイメージが体験でき、より移住に対して前向きになりました。

現地パートナー

壱岐東部漁業協同組合のみなさん

今回初めての受け入れ。
研修生のうち2名は、2023年4月から壱岐に移住し、一人前の漁師となるよう先輩漁師の船に乗り込み、さらなるスキル習得に取り組みます!

研修を受け入れてくださった地元の皆さんからのコメント

  • 初めての受入でしたが、参加された研修生5名の内、2名が新規就漁業につながったことは大きな成果でした。是非、今後も継続的に実施し、ミスマッチの少ない就漁業の機会・入り口として活用していければと考えています。
  • 海の仕事は危険と隣合わせ。大人数の受入れは正直、難しいのですが、当地区の漁業や暮らしをしってもらう良い切っ掛けにもなるので、もっと気軽に参加できる機会を今後検討していきたいと思います。

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