2021年10月、福岡県八女市で「ムラ暮らしインターン」が開催されました。その様子を動画と写真でレポートいたします!
※ムラ暮らしインターンは、田舎暮らしや就農希望者に関心の高い方々に「農山・漁村を知ってもらう」ことで、将来的に農山漁村で農林水産業に就業するためのきっかけづくりを行うプロジェクトです。
▼動画で見る福岡県八女市の「ムラ暮らしインターン」
▼“福岡県八女市”ってこんなとこ
熊本県と福岡県の県境に位置する八女市。八女地方で生産されるお茶は高級玉露として全国でも有名で、全国茶品評会で20年連続で農林水産大臣賞と産地賞を獲得しています。八女福島地区には城下町の面影を残す町並みが残っており、製ろう・酒造・和紙・製茶など諸産業の会所・問屋が多かったこともあり、大規模な古い瓦葺・妻入の町家が建築が並んでいます。現在はこれらの歴史的建造物の維持活用のため移住者らも入り、セレクトショップやカフェ、ゲストハウスなどに利用されています。
▼今回の現地パートナー/「母の膳推進協議会」
農業や農家民宿、食に携わる20-80代の幅広いメンバーが、四季を感じる暮らしや食の愉しみを分かち合いたいと活動している団体。収穫体験・田舎料理やおやつづくり・味噌づくりをはじめ、しめ縄づくりなどの田舎体験などを提供されています。
▼研修内容
収穫シーズン真っ盛りの時期に、キウイ農家さんのお手伝いをしながら里山の暮らしを体験。農作業体験、八女市の就農支援や移住支援などのお話も伺いながら、農業のこと、地方で暮らすということを学んでいただきました。
▼参加者コメント
参加者の皆さんからはたくさんの感想をいただきました!
仕事の魅力、地域の魅力、一部ですがご紹介します。
【仕事の魅力】
・助け合いの精神が根づいているのが素敵だなと思いました。おすそわけだったり、手伝いをし合ったりするのが当たり前に行われています。そういった話をたくさん聞けてよかったです。
・農業を実際に体験したからこそ、その大変さを実感し、農業をされてらっしゃる方の見方が変わったように感じます。
【全体的な感想・学べたこと】
・迎えてくれた中島家の皆さんは、とてもあたたかく家族のように接してくれ、障子貼りやこんにゃくづくり、キウイ大福、ほたる揚げづくりなども教えてくださいました。農家の皆さんから貴重なお話を伺えた他、地元方々ともお会いすることができて、とても記憶に残っています。
・キウイ収穫は本当に大変でした。斜面だし、重いし、雨だと収穫できないし、農業の大変さを垣間見ることができました。 地元の人達とたくさん交流することも出来てよかったです。地元で活動される方々のお話や母の膳の取組みなど、多くの情報も得ることが出来ました。
・「農業体験や食に触れる体験がしたい」、「地元の人との交流を通して移住やいなか暮らしを知りたい」と思い参加しましたが、こんなにも思い出深い7日間になるとは思いませんでした。 地元の方たちが温かく迎えてくださり、また帰ってきたい!と心から思えるような第2の実家のような居場所が出来た気分で本当に嬉しいです。
・キウイの収穫がハサミなしで出来る事を初めて知りました。 野菜をたくさん使った食事、手間のかかる黒梅など色々な昔ながらの料理を教えてもらえたり、勉強になりました。
▼受入先コメント
これまで遊びを目的とした体験の受入はありましたが、今回は研修ということで、参加された皆さんたちは、しっかり頑張ろう・学ぼうと気合いのある素直な方ばかりでした。普段はおしゃべりの絶えない家族のようでしたが、仕事中は無口でしっかり仕事をするぞーという気合が入っていてましたよ。食事は賄い食ということで普段通りのものをお出ししてましたが、配膳を手伝ってくれたり、朝は早くから掃除をしてくれたりとしっかり農家の暮らしを体験していただけたようです。
農業は天候に左右されますが、キウイ収穫ができない日は障子張りなど田舎の暮らしならでは仕事もして頂きました。初めての体験だったようで、昔の人はこうしていたんだと1つ1つが新鮮に受け止めてくれてました。私たちも気を遣うことなく、普段の暮らしを一緒に体験してもらいましたが、こんな田舎暮らしもあるのだと知っていただけたのではないでしょうか。
「農業研修をして、何かを身につけたい」という気概を持った人が来てくれ、何事にも真剣に取り組んでいただき、新鮮に感動してくれました。とても気持ちのよい5人組だったなと感心してます。