【報告レポート】自然との付き合い方、暮らしを楽しむ知恵を習得する(佐賀県三瀬村)

2021年11月、佐賀県三瀬村市で「ムラ暮らしインターン」が開催されました。その様子を動画と写真でレポートいたします!
※ムラ暮らしインターンは、田舎暮らしや就農希望者に関心の高い方々に「農山・漁村を知ってもらう」ことで、将来的に農山漁村で農林水産業に就業するためのきっかけづくりを行うプロジェクトです。

 

▼動画で見る三瀬村の「ムラ暮らしインターン」

 

▼“佐賀県三瀬村”ってこんなとこ

福岡市と佐賀市の県境にあり、標高400メートルに位置する三瀬村。県堺にある「三瀬トンネルとループ橋」を渡ると、目の前には田園風景が広がります。福岡市内から車で約1時間という交通アクセスの良さで、週末は豊かな自然とのんびりとした空気感を楽しみにたいと多くの方が訪れます。お蕎麦やフルーツ、隠れ家のようなカフェなど田舎を満喫するスポットも豊富です。

 

 

 

▼現地パートナー/「農家民宿 具座(ぐざ)」

研修先でもある農家民宿「具座」は三瀬村で人気の農家民宿。ご主人の藤瀬吉徳さんは代々続く農家で生まれ育ち、地元の役場勤めを早期退職した後、奥様のみどりさんと一緒に農家民宿を営みはじめました。藤瀬さんは農村を楽しむ達人!自然とのつきあい方、食の本来のあり方、人との絆など、都会では少し関係が見えなくなってきている大切なことを教えてくださいました。

 

▼研修内容

ここ、三瀬村では2回の研修が行われました。
1回目は11月上旬。裏山を活用した畑のキャンプ場整備やマウンテンバイクルートの整備などを行いながら、自然との付き合い方や暮らしを楽しむ智慧、人との絆など田舎暮らしの極意を学びました。
2回目は11月下旬に開催。食のプロフェッショナルでもある奥様のみどりさん指導のもと地元の食材を使った加工品づくり(味噌や柚子みそ)を学ぶ他、ブルーベリー園の整備やしいたけの原木を倒す作業なども行いながら、里山の豊かな食資源とその活用について学びました。

 

■研修内容(1回目)

■研修内容(2回目)

 

▼参加者コメント

参加者の皆さんからはたくさんの感想をいただきました!仕事の魅力、地域の魅力、一部ですがご紹介します。

・今回の研修で田舎暮らしの不安がいくつか解消できました。 まず「移住者はよそ者扱いされるのではないか」ということ。三瀬では村民の方々が迎えてくれる雰囲気があり、住民との集まりに集まる人たちも村出身の方ではなく移住者にも地域交流があり安心できました。 次に「仕事がなくやりたいことが制限されてしまうのではないか」ということ。でも実際はその逆で、移住者の皆さんはやりたいことを自分たちで行っていて輝いて見えました。みどりさんのように民宿をやりながら、みそ工房などの活動を自主的に行っていて、田舎の方がむしろ様々なやりたいことに挑戦できると感じました。 みどりさんのようにいつでもアンテナはりながら新しいことにも挑戦していける暮らしや環境にともて憧れました。

・地域の人々とのつながりが特に記憶に残っています。出身でない方々が三瀬村に移住をして地域に貢献されていること。そして移住者を迎え入れてくれる環境や機会があること。自然の中での生活は都会と違い不便な面はあるものの、人とのつながりが深かったり、自然の恩恵を受けながら自然に溶け込む生活は人間として豊かな生活が出来ると感じました。 都会の人も小さい頃から自然に触れる体験や、都会で仕事をしている人が少しの間だけでも、自然と触れ合い、地域の人と交流をすることで様々な生き方があると感じたり、リフレッシュが出来ると思いました。 受入先の具座の皆さんは本当に温かくて、この一週間は心も身体も健康になりました。

 

▼受入先コメント

私たちは民宿を運営してますが、コロナウイルスの影響でなかなか民宿に来れないお客さんが増えました。そこで新しく敷地内に「農家のキャンプ場」を整備して受け入れ始めています。ただ、私たちだけではまだまだ受分な整備が出来ていないので、今回は研修に参加される皆さんに手伝っていただくと同時に、田舎の魅力を感じ取ってもらえたらいいなあと思い、参加させていただきました。

ある日、看板作りをお願いしたのですが、これが一人一人の個性というか感性を生かした、とてもよい作業になりました。こういった体験を通じて、みなさんが生き生きとしながら元気になって頂いている様子が伺えて、本当にとても満足で嬉しく思っております。また、チャンスがあればできるだけ若い人たちに、この村の魅力を感じ取ってもらいたいですし、日常生活に戻った際は、ぜひ村の話もしてもらえたら嬉しいなと思ってます。

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